上智大学というところに入学して卒業した。
その大学は、山手線のど真ん中・四ッ谷という
ところに、ででーんとそそり立っている。
四ッ谷駅を降りて校舎に向かうと、
橋を渡ったあたりで空気が変わる。
桜の季節は、情緒を超えた凄みを含む美的世界。
こんなきれいなところで学生時代を過ごせる
上智生は本当にしあわせだ。キャンパス狭いけど。
さて、四ツ谷というところに通いやすいから、
高円寺というところに住みはじめたところ、
これが信じらんないぐらいに快適。
お話上手でやさしいお店の人たち、
夜になるとごそごそと活動をはじめる大人たち。
自然体を通り越して、もはや猫レベルに
自由な人たちにとっかこまれて暮らした学生時代。
わたしの根っこの大部分はこの辺ではぐくまれた。
高円寺を離れたいまでも心の中に確かにあって、
夜の電車で帰るとき、
「わたしの帰る場所は高円寺ではない」と
ふと気づいてガクゼンとすることがある。
高円寺から四ツ谷に通った日々を終え、
出版社に就職した1年目、会社は四ツ谷に移転。
それから出版社を転々として高円寺を離れ、
四ツ谷のことなんてすっかり忘れていたけど、
パソコン1台あればどこでも仕事ができる
自由な人になったけど、
なんとなく心が引っ張られて、
きょうもここにいる。
その大学は、山手線のど真ん中・四ッ谷という
ところに、ででーんとそそり立っている。
四ッ谷駅を降りて校舎に向かうと、
橋を渡ったあたりで空気が変わる。
桜の季節は、情緒を超えた凄みを含む美的世界。
こんなきれいなところで学生時代を過ごせる
上智生は本当にしあわせだ。キャンパス狭いけど。
さて、四ツ谷というところに通いやすいから、
高円寺というところに住みはじめたところ、
これが信じらんないぐらいに快適。
お話上手でやさしいお店の人たち、
夜になるとごそごそと活動をはじめる大人たち。
自然体を通り越して、もはや猫レベルに
自由な人たちにとっかこまれて暮らした学生時代。
わたしの根っこの大部分はこの辺ではぐくまれた。
高円寺を離れたいまでも心の中に確かにあって、
夜の電車で帰るとき、
「わたしの帰る場所は高円寺ではない」と
ふと気づいてガクゼンとすることがある。
高円寺から四ツ谷に通った日々を終え、
出版社に就職した1年目、会社は四ツ谷に移転。
それから出版社を転々として高円寺を離れ、
四ツ谷のことなんてすっかり忘れていたけど、
パソコン1台あればどこでも仕事ができる
自由な人になったけど、
なんとなく心が引っ張られて、
きょうもここにいる。
▲たいやきわかばのたいやき。1個150円。
(木村悦子)
(木村悦子)