ミトシロ書房の業務日誌

■出版社に勤めたのち、フリーランスの編集者・ライターとして独立。『入りにくいけど素敵な店』という著書も出しました。レシピ本や街情報誌が得意なのですが、最近は書籍(単行本)を企画から校了まで、出版社の編集者さんとタッグを組んで制作請負などをしています。週刊誌はレシピなどのグラビアページをはじめ、文字みっちりの取材モノにも取り組んでいます。
■WEBメディアの仕事も歓迎します。場合によって写真撮影、取材コーディネート込みでお受けします。
■四柱推命、周易、断易できますので、占いのご用命もどうぞ。

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2014年4月10日木曜日

勝手にステマ「四ッ谷大好きの巻」

上智大学というところに入学して卒業した。
その大学は、山手線のど真ん中・四ッ谷という
ところに、ででーんとそそり立っている。

四ッ谷駅を降りて校舎に向かうと、
橋を渡ったあたりで空気が変わる。
桜の季節は、情緒を超えた凄みを含む美的世界。
こんなきれいなところで学生時代を過ごせる
上智生は本当にしあわせだ。キャンパス狭いけど。

さて、四ツ谷というところに通いやすいから、
高円寺というところに住みはじめたところ、
これが信じらんないぐらいに快適。

お話上手でやさしいお店の人たち、
夜になるとごそごそと活動をはじめる大人たち。
自然体を通り越して、もはや猫レベルに
自由な人たちにとっかこまれて暮らした学生時代。
わたしの根っこの大部分はこの辺ではぐくまれた。
高円寺を離れたいまでも心の中に確かにあって、
夜の電車で帰るとき、
「わたしの帰る場所は高円寺ではない」と
ふと気づいてガクゼンとすることがある。

高円寺から四ツ谷に通った日々を終え、
出版社に就職した1年目、会社は四ツ谷に移転。
それから出版社を転々として高円寺を離れ、
四ツ谷のことなんてすっかり忘れていたけど、
パソコン1台あればどこでも仕事ができる
自由な人になったけど、
なんとなく心が引っ張られて、
きょうもここにいる。

▲たいやきわかばのたいやき。1個150円。



(木村悦子)