ミトシロ書房の業務日誌

■出版社に勤めたのち、フリーランスの編集者・ライターとして独立。『入りにくいけど素敵な店』という著書も出しました。レシピ本や街情報誌が得意なのですが、最近は書籍(単行本)を企画から校了まで、出版社の編集者さんとタッグを組んで制作請負などをしています。週刊誌はレシピなどのグラビアページをはじめ、文字みっちりの取材モノにも取り組んでいます。
■WEBメディアの仕事も歓迎します。場合によって写真撮影、取材コーディネート込みでお受けします。
■四柱推命、周易、断易できますので、占いのご用命もどうぞ。

お仕事のご依頼は necocco2010☆gmail.com (☆を @ に変えてください)まで。

2013年1月28日月曜日

虎の尾を踏む

古代中国より伝わるありがたーい書『易経』。
政治のやり方、人心掌握術から、いかに生きるべきか、
など、哲学的なテーマがたくさん盛り込まれています。

なかには、
「まあ、結果を急ぐな。
おいしいものでも食べてのんびり待ちなされ」(超・意訳)
というお言葉もあったりして、ちょっと和んだり。

さて、おっちょこちょいなわたしによく出る卦があります。

第10卦 天沢履(てんたくり)。
これが出るときは、身に危険が迫っています。
あるいは、なにかヤバイことをしてしまったときに出ます。

1 素履。往无咎。
  >>虎の毛にちょろっと触れたくらいだからまだ大丈夫。

2 履道坦坦。幽人貞吉。
  >>虎に近いけどこちらが
     幽霊のような気配のなさだからまだ大丈夫っぽい。

3 眇能視、跛能履。履虎尾。咥人。凶。武人爲于大君。
  >>見えないくせに見えているふり、わかったふりして
     過信して虎に食われちゃう!

4 履虎尾。愬愬終吉。
  >>粛々とした姿勢で虎の尾を踏むから虎が許してくれる。

5 夬履。貞厲。
  >>強引に虎の尾を踏む。礼儀があればOK。

6 視履考祥。其旋元吉。
  >> 踏んじゃったことを深く反省して吉。


虎の尾を踏むにも踏み方があって、
踏み方次第では食われない! ってこと。
「天沢履」のところだけ読んでも、非常にタメになります。

2013年1月25日金曜日

『女性自身』2月5日号ヤーコン特集

「驚異の野菜・ヤーコンの力
おなかすっきり腸美人になる」ってな特集を
担当させてもらいました。

ヤーコンって、全食品のなかで
フラクトオリゴ糖の含有量トップクラス!
食べるとお腹がごろごろいいだす、
即効性の高い健康野菜なのですー。
んまいしね! ヤーコン最高。




■版元=光文社
■定価=380円

2013年1月23日水曜日

大丈夫、人は生きていけるようになっている

四柱推命(誕生日から運命を推測する)、
周易(中国のありがた~い書の言葉で運命を知る)、
断易(陰陽+五行+干支やらを読み解きまくる)と、
おもに3種類の占いを習得した、
兼業占い師です。

四柱推命でみると、
2012年12月に大運の変わり目を迎えました。
過去に「こんな記事」を書いたのですが、今度はわたし。
大運の変わり目というだけでなく、
12月は比肩という容赦ない星が3つもそろっていたのでした。

師匠からは「鶴伎(占い師としての師範名です)ちゃんは
生きているか」と心配されたり、
同門の占い師には生命保険をすすめられたり(笑)したのですが、
まあ、なんとかサバイブしてみました。

その代わり、得体の知れない眠気がすごかった・・・。
 
 某・カリスマ占い師の言葉を思い出しました。
 「人は睡眠中にスピリチュアル的世界に行き、
何者かと新しい人生の計画を相談している。
そういうときは、やたら眠いものだ」的な。
<ホントかいなー>


人の運命ってよくできていて、
「コリャーひどい命式(運命表)だね。
よくいままで生きてこれたね」みたいな人(相談者)でも
なんとか生きているもんだねえ、といった話も聞く(占い師に)。

逆に、教科書に出てくるような立派な命式の人が
本人は「人生に満足していない」という。
仕事も順調そうだし、身の周りはいつも華やか。
人生の幸不幸は、その人の心が決めるもの。

でもやっぱり四柱推命は当たるから、
生まれ日には意味があるんだよね。うふふ。


そんなことより! いま生きていること
・・・結構身の回りには危険、事件、事故など、
アブナイことはもりだくさんあるのに!
それでも命がある! それは、
神様(的なありがたい存在があるとして、その人が)
「生きていいよ」って言っているという証左。

生きること、死ぬこと、幸せ、悲しみなどは等価値で、
単なる自然界での“現象”にすぎない。

なーんちゃって!!

でもやっぱりそうかもしれない。
とはいえ、生きることは尊いこと。
宗教なんて嫌いだけど、神様(的な存在)すごい。
人生、すごい。


(木村悦子)

2013年1月19日土曜日

イラレを久しぶりに使う!

狭い! 狭すぎるニッチなテーマにもかかわらず、
なかなかの好評をいただいています(やったね!)。

チャーハン→汗→闘い→プロレス選手!?

というわたしの連想インスピレーションに基づき、
「プロレス業界で最も料理上手」ともいわれる
望月成晃(もちづき・なりあき)さんに
チャーハンレシピを教わりました。
ドラゴンゲートというインディーズ団体の選手です。

そしていまだに、プロレス観戦のチケットをいただいたりと、
広報さんにはたいへんよくしてもらっています。

※何度見ても、決まり手どころか
じつはどちらが勝ったのか負けたのか、
さらにいうと、選手の見分けもつかないという
低レベルなわたしを許して・・・・・・。

さらに、「今回の本を編集いただいた木村様には
大変お世話になりましたので」と、
プロレス興行のときに使うパンフレットに
本の宣伝広告をしてくださるというありがたいお話。

まあ、わたしは単なる外注編集者ですが、
自分が手掛けた本ですからね、
広告原稿ちょっとがんばって作ったー。
イラレを10年ぶりに使いましたよ。

※プロのデザイナーさんに発注すると
オカネがかかっちゃうし、版元の編集者も販売部の人も
内容わかんないいしね。
ということで、わたしがやる!
わたしからの「サービス、サービスぅ」(ミサトさん風) です。

で、できたのはこんなモノです。
マージン(余白)、配色、書体、
Q数(文字の大きさ)、行間の設定など、作業こまかすぎ!
時間かかりすぎ! 思い通りにいかないよー。
デザイナーさんはたいへんだなあ、と
心の中で敬礼する夜です。


▲塩・コショウいらず、それだけで「味が決まる」
望月選手特製のチャーハン用醤油レシピは必見です



(木村悦子)





2013年1月16日水曜日

ほっこりさせない技術

縁あって、『女性自身』という週刊誌の
編集&執筆を担当させてもらうようになりました。

週刊誌って情報ぎっしりで読み応えがある。
ちょっとエロい記事もあったりして、
手に取るとこっぱずかしいときもある。
「週刊誌の取材なんですが~」と、取材を申し込むと
「オレ、週刊誌に書かれるやばいことしたっけ?」って
たじろぐ人もいたりしておもしろい。
週刊誌=スキャンダルのイメージはありますね。
そして、「すきなものにかこまれて、ていねいに暮らす。」
みたいな、浮世離れしたほっこり感はまるでなくて、
夫の浮気、芸能人スキャンダル、痩せる、血圧、皇室!!! と
まあ、情報満載でなんでもアリ。雑誌の楽しさ感は健在。


▲光文社『女性自身』1/22号 390円(安い!)


さてさて、今回仰せつかったテーマは
「小豆島(しょうどしま)の旅」。
瀬戸内海に浮かぶこの小さな島は、
オリーブ、そうめん、醤油などの特産品で
全国的に知られています。


「瀬戸内海の島・・・気候は温暖、
南国パラダイス!」なんて、勝手に想像して
出かけると(取材は昨年末)・・・

なんと・・・めちゃくちゃ寒い!

島の中央には寒霞渓(かんかけい)という山がそびえ、
そこから「寒霞渓おろし」という冷たい風が
吹きおろしてきます。

同行のカメラマンは、大阪からクルマで
小豆島にかけつけてくれました。

「ヒートテック2枚やでー」(カメラマン)

・・・やられた。わたし、南国想定の服装。


さて、この島の人たちはとってもサービス精神旺盛です。
関西風のユーモアあふれるトークと
田舎らしい人懐っこさのハイブリッドセンス全開で、
話していてなんだか楽しい。

カメラマンと大爆笑した、この島の人との会話です。

【1】
(取材現場に向かうわれわれ、道に迷う)
(運転のカメラマン、住宅街でおろおろする)
(カメラマン、地元のおっちゃんをひきそうになる
 ※安全運転ですが、おっちゃんが
  興味津々で車に近寄ってきたの!)
(おっちゃんこちら、凝視)

カメラマン「ごめんなさい・・・あのー(動揺)」

わたし「〇〇〇に行きたいんですが」

おっちゃん「んあああ・・・」

(われわれ:そんなマニアックなところ知らんやろうな)

おっちゃん「単なる憶測やけどな、~~~を曲がって
 ~~~沿いに行くとあるかもしれん」

>>憶測による道案内。文字にすると
 あまりおもしろくないですが、笑い転げました。
 でも憶測道案内のおかげで、無事に現地に到着。


【2】
(小豆島町役場には「オリーブ課」という
ユニークな部署があって、特産品の
オリーブの宣伝広報、取材対応から
オリーブ農家への支援までを幅広く担当しています)

オリーブ課Sさんの名言集

「小豆島のカラスは黒光りしとる!
オリーブ食べまくりでつやっつやなんやで!」

「小豆島に、タレントのもこ★ちさんが来たんよ。
しっかしオリーブ使いすぎや。
健康にいいとはいえ、アブラや。アカン!」

>>取材当日、地元の公民館で
 小豆島産オイルを使った料理教室が開催されていました。
 取材に同行してくれていたSさん、
 「じゃ、あとの取材はまかせた!」と、消える。
 聞くと、料理教室の試食会でパスタを
 たらふく召し上がったそうで。自由な人だー。


【3】
(2泊3日の取材を終えて、さあ帰ろうって夕。
フェリー乗り場で切符を買ってコーヒー買って
クルマを停めてひと休み)

コンコンコン(クルマの窓ガラスをたたく音)

「切符買うたん?」(フェリー会社の誘導員)

「はい」

「予約しとるん?」

「してないです」

「今日はツアーバスやらたくさんおるから、もう乗られんかもな・・・」

「うそでしょー」

「ほんと。残念やったな」

「きょう帰らんと、あした仕事に行けへん!」 (カメラマン、激怒)

「とりあえず、キャンセル待ちの列に並んで」

 <中略> 

コンコンコン(クルマの窓ガラスをたたく音)

「その切符が役に立つかもしれんな」

>>おっちゃんの機転なのかなんなのか、
 ほんとうにツメツメのギリギリのところで、
 われわれのクルマ1台分のスペースが空けられて、
 無事にフェリー乗船完了!

大阪へ帰るカメラマン。
わたしは愛する東京へ。
新幹線の相生(あいおい)駅でさよならです。

いろんなメに遭って、楽しかった小豆島取材。
へろへろのモーロー状態で相生駅前の純喫茶へ。
ふと気づくと、新幹線の終電すでに終了してる!
とりあえず新大阪駅まで行って宿を取って、
翌日やっと帰れたってワケ!


 ▲相変わらず天然ボケで年上だけどなんかカワイイカメラマン

▲小豆島八十八箇所のひとつ「西の滝」からの夕景

▲出張の楽しみはスナック!
嫌がるカメラマンを連行するのがわたしの楽しみ。
でも小豆島には夜遊びスポットがないので、
地味に部屋で遊んでいました

▲オリーブの実がなる季節にしか食べられない
オリーブの新漬け。年末~年始の一瞬だけ出回ります




(木村悦子)

2013年1月4日金曜日

頌春

新年あけましておめでとうございます。
きょうがなんてことないきのうの続きで、
あすもどってことない日常の繰り返しだけど、
そんななかでふと出会った人やことがきっかけで
運命って変わっていくもんだ!
汲んでも尽きぬ井戸のように好奇心全開でGO!
(木村悦子)