外で仕事しよーっと出かけたカフェが
老人の集合に占拠されたので、仕事をしながら
脈略のないおもしろトークに聞き入ってみました。
「戦争中新宿にいたの。甲州街道沿いで」老女A
「町はぜんぜん変わったねえ。高島屋なんかできて」老男A
「進駐軍が通って怖かったわよねえ」老女B
「当時の日本人は小さかったわねえ」老女A ←話題の転換
「うちの妹35キロしかない。身体弱いのよ。
80で逝っちゃったから」老女B
※80なら大往生のほうだと思います。
「あらうちの娘は173cmもあるから高島田がつっかえて
たいへんだったの」老女A
「民謡、詩吟、舞踊、なにやろうかしらね」老女B ←話題の転換
老人トークは続きます。
「主人が亡くなった時、お寺に女の人しかいなくて、
お坊さんになれる男の人がいなかったの。
それでちょうどお婿さんをもらったときで
お坊さんになったけどオカネを使い込んじゃったの。
それでお坊さんクビ。お葬式ができなくて困ったのよ」。
ほう。そして、
「酒やめる!!」
「テープなら大丈夫でしょ」
「そこでまーたたけのこご飯よ」(一同大爆笑)
「B型って案外ダンサーが多い。長嶋とか天才型が多いみたいね」
→「あたしB型。見えるでしょ?」
など、断片的におかしなトークが聞こえます。思わずニヤリ。
会話は弾み、お酒を飲むことになったモヨウ。
(注文時)「未成年ですがいいですか?」
(酒が運ばれて)「注ぎ代は1000円ですよ」
※ボトルでシャンパンを飲むらしい。おしゃれー。
トークは加速します。
「飲むの遅いんだ」に対して
「子作りは早いのにね」みたいな、お決まりの展開もありつつ。
耳の遠い人もいるようでした。
「ここは居酒屋じゃないんだよ」老男
「んあ?」老女
「レストラン」老男
「んあ? 居酒屋?」老女
「レストラン」(声大)老男
「ああ、居酒屋ね」老女
極めつけは、
「俺知ってるんだ。天国と地獄の間には中国があるんだ。
天国、中国、地獄。天国にも地獄にも行けない人が中国に行くの」
突っ込みどころがあるんだか、ないんだか。
さてまさかのジャニーズトークもありました。
「★★★みたいにカネ持ってるのはケチだから結婚しない」
「あとなんだっけ5人組の?」
「あらし!」
「それと、★★★★ってのは、みんなで旅行しようって
いう話になっても行かないらしい」
老人の定番、死にトークもバッチリ。
「隠し子がいる場合の遺言状って・・」
「B型だから遺言状書かない」
尽きせぬ老ガールズトーク、楽しそう。
「入れ歯ゆすいで店出ましょうか」
と、みなさん楽しそうにお帰りになりました。
(木村悦子)