ミトシロ書房の業務日誌

■出版社に勤めたのち、フリーランスの編集者・ライターとして独立。『入りにくいけど素敵な店』という著書も出しました。レシピ本や街情報誌が得意なのですが、最近は書籍(単行本)を企画から校了まで、出版社の編集者さんとタッグを組んで制作請負などをしています。週刊誌はレシピなどのグラビアページをはじめ、文字みっちりの取材モノにも取り組んでいます。
■WEBメディアの仕事も歓迎します。場合によって写真撮影、取材コーディネート込みでお受けします。
■四柱推命、周易、断易できますので、占いのご用命もどうぞ。

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2013年10月22日火曜日

三陸ツアー、「美味くて辛くて泣けてくる」 のご報告。

大船渡~気仙沼~陸前高田行ってきました。

声をかけてくれたのは、
2001年に就職した出版社の上司であり、
スーパーエディター(今はリタイアして農民)。


当日、始発で某・“千葉の新宿駅”集合のため、
あさよわーいわたしはおそれおののいていた。

前日は、日本一有名な情報誌の打ち上げ。
まさか・・・そんなことに・・・、
なるつもりもないのに、朝まで飲んでしまい、
寝ずに某隣県の新宿駅に行きましたとさ。
だから早起きの必要もない代わりに、
寝てないから眠くてもうろう状態( ̄▽ ̄)。



▲朝まで飲んでしまった仲間の不良ライター。ジュリーが上手。


元・上司氏は引退後、専業・野良仕事やってる。
震災後から三陸の漁師さんらを支援しておられる。
自分で作った野菜を届け、その足で
漁師仕事を手伝って帰るというワークフロー。



▲元・上司が作る、チーバ米、の袋に入った芋。たくさん届けた。


そのツアーに初参加したわたしは、
つらく悲しい話もたくさん聞いたし、
マイクロバスの車窓風景は、いまだ復興もなんも進まぬ
被災地の現状しかないのだけど、ここでは、
ちょっといい話かおもしろい話だけまとめるよ!


■港も舟も防波堤もなんもかも流された。
漁船は神戸のイタリアレストランが補助してくれた。
神戸も被災地だから、助け合い。



▲広告料の代わりに、店名と国旗、店のロゴが入ってる。
マジな話、ムール貝養殖もはじめたそうな。イタリア~ン。


■三陸ノルウェー化計画
・・・被災したし、高齢化だし、漁業もうからねえ。
北里大のキャンパスも小学校も撤退した。
ワケーもんがいなくなった。高齢化どころか限界集落。
ノルウェーみたいに、
「漁業もうかる!! 漁民もてもて、超かっこいい」
を目指してる。(うーん????)



▲元・上司(右・大学同じ)。わけー!!
左が、もとオイル関係の会社員を経て大船渡で漁業やってる方。
「食べるものも飲むものもなんもないから、
 自販機壊そうとしら壊れなかった。がはは(大意)」
「燃料がないから、(   )クルマから
 (    )て、燃料を取り出して、(略)」
「津波で大きな大砲の弾が流れついて、じえ(略)」


■三陸ホタテは歩留まり最強
・・・3年間はホタテ漁に対して国から補助金が出る。
北海道から稚貝をもらって育てて、やっと出荷できる。
ムール貝とか赤フジツボとかついてて、
これも結構おいしい(けど、けずりとってしまう)。
▲貝殻に対する身の面積を歩留まりという。
貝殻面積に対してほぼ身だよ!!!


■ホタテについている変なイキモノがあやしい(動画)。
「さむさらりん」っていうカワイイ名前がついているそうな。
語源不明。なぜ????

■採れたてのホタテはパクパクしてて、
指を噛む!!(噛まれた)。


■おいしいものほかにもいっぱいあった。
▲やなせたかしさんがパッケージを描いた
陸前高田発醤油味シューアイス。

▲地元の柿たっぷりの柿ソフト。



そうそう、今回お世話になったのは、
前の建物が津波で全壊して、
新たに建て直した民宿↓

『民宿 嘉宝荘』
大船渡市三陸町越喜来字井戸洞1-1
TEL.0192-44-2432

カレイのから揚げが美味すぎて悶絶。
この味、一生忘れない!!




海はきれいで青く澄んでいました。また行きます。


(木村悦子)