ミトシロ書房の業務日誌

■出版社に勤めたのち、フリーランスの編集者・ライターとして独立。『入りにくいけど素敵な店』という著書も出しました。レシピ本や街情報誌が得意なのですが、最近は書籍(単行本)を企画から校了まで、出版社の編集者さんとタッグを組んで制作請負などをしています。週刊誌はレシピなどのグラビアページをはじめ、文字みっちりの取材モノにも取り組んでいます。
■WEBメディアの仕事も歓迎します。場合によって写真撮影、取材コーディネート込みでお受けします。
■四柱推命、周易、断易できますので、占いのご用命もどうぞ。

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2013年5月1日水曜日

老ガールズトーク(※含、老男)

外で仕事しよーっと出かけたカフェが
老人の集合に占拠されたので、仕事をしながら
脈略のないおもしろトークに聞き入ってみました。


「戦争中新宿にいたの。甲州街道沿いで」老女A
「町はぜんぜん変わったねえ。高島屋なんかできて」老男A
「進駐軍が通って怖かったわよねえ」老女B
「当時の日本人は小さかったわねえ」老女A ←話題の転換
「うちの妹35キロしかない。身体弱いのよ。
 80で逝っちゃったから」老女B
  ※80なら大往生のほうだと思います。
「あらうちの娘は173cmもあるから高島田がつっかえて
 たいへんだったの」老女A
「民謡、詩吟、舞踊、なにやろうかしらね」老女B ←話題の転換



老人トークは続きます。

「主人が亡くなった時、お寺に女の人しかいなくて、
お坊さんになれる男の人がいなかったの。
それでちょうどお婿さんをもらったときで
お坊さんになったけどオカネを使い込んじゃったの。
それでお坊さんクビ。お葬式ができなくて困ったのよ」。

ほう。そして、


「酒やめる!!」
「テープなら大丈夫でしょ」
「そこでまーたたけのこご飯よ」(一同大爆笑)
「B型って案外ダンサーが多い。長嶋とか天才型が多いみたいね」
 →「あたしB型。見えるでしょ?」

など、断片的におかしなトークが聞こえます。思わずニヤリ。


会話は弾み、お酒を飲むことになったモヨウ。

(注文時)「未成年ですがいいですか?」

(酒が運ばれて)「注ぎ代は1000円ですよ」
 ※ボトルでシャンパンを飲むらしい。おしゃれー。


トークは加速します。

「飲むの遅いんだ」に対して
「子作りは早いのにね」みたいな、お決まりの展開もありつつ。


耳の遠い人もいるようでした。

「ここは居酒屋じゃないんだよ」老男
「んあ?」老女
「レストラン」老男
「んあ? 居酒屋?」老女
「レストラン」(声大)老男
「ああ、居酒屋ね」老女


極めつけは、

「俺知ってるんだ。天国と地獄の間には中国があるんだ。
天国、中国、地獄。天国にも地獄にも行けない人が中国に行くの」

突っ込みどころがあるんだか、ないんだか。


さてまさかのジャニーズトークもありました。

「★★★みたいにカネ持ってるのはケチだから結婚しない」
「あとなんだっけ5人組の?」
「あらし!」
「それと、★★★★ってのは、みんなで旅行しようって
いう話になっても行かないらしい」


老人の定番、死にトークもバッチリ。

「隠し子がいる場合の遺言状って・・」
「B型だから遺言状書かない」


尽きせぬ老ガールズトーク、楽しそう。

「入れ歯ゆすいで店出ましょうか」

と、みなさん楽しそうにお帰りになりました。


(木村悦子)