古代中国より伝わるありがたーい書『易経』。
政治のやり方、人心掌握術から、いかに生きるべきか、
など、哲学的なテーマがたくさん盛り込まれています。
なかには、
「まあ、結果を急ぐな。
おいしいものでも食べてのんびり待ちなされ」(超・意訳)
というお言葉もあったりして、ちょっと和んだり。
さて、おっちょこちょいなわたしによく出る卦があります。
第10卦 天沢履(てんたくり)。
これが出るときは、身に危険が迫っています。
あるいは、なにかヤバイことをしてしまったときに出ます。
1 素履。往无咎。
>>虎の毛にちょろっと触れたくらいだからまだ大丈夫。
2 履道坦坦。幽人貞吉。
>>虎に近いけどこちらが
幽霊のような気配のなさだからまだ大丈夫っぽい。
3 眇能視、跛能履。履虎尾。咥人。凶。武人爲于大君。
>>見えないくせに見えているふり、わかったふりして
過信して虎に食われちゃう!
4 履虎尾。愬愬終吉。
>>粛々とした姿勢で虎の尾を踏むから虎が許してくれる。
5 夬履。貞厲。
>>強引に虎の尾を踏む。礼儀があればOK。
6 視履考祥。其旋元吉。
>> 踏んじゃったことを深く反省して吉。
虎の尾を踏むにも踏み方があって、
踏み方次第では食われない! ってこと。
「天沢履」のところだけ読んでも、非常にタメになります。