ミトシロ書房の業務日誌

■出版社に勤めたのち、フリーランスの編集者・ライターとして独立。『入りにくいけど素敵な店』という著書も出しました。レシピ本や街情報誌が得意なのですが、最近は書籍(単行本)を企画から校了まで、出版社の編集者さんとタッグを組んで制作請負などをしています。週刊誌はレシピなどのグラビアページをはじめ、文字みっちりの取材モノにも取り組んでいます。
■WEBメディアの仕事も歓迎します。場合によって写真撮影、取材コーディネート込みでお受けします。
■四柱推命、周易、断易できますので、占いのご用命もどうぞ。

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2013年8月5日月曜日

浅草のそば食い地蔵

江戸っ子が好きなもの。
うなぎ、天ぷら、すし、どじょう♪ 
粋だね、語呂もいいね。あと、そば!

浅草あたりにいくと、そばを
上手に手繰る人が多くて気持ちいい。

着席してそば前(ツマミ)とかん酒を頼み
酒を楽しむ。締めにそば。昼間っからしゃれてるねー。

さて、食通の間では「そばつゆにはちょこっとだけ
つけて食べるもの」なんてことが言われていて、
どぼっとひたして食べるのは無粋とされたものだけど、
どぼっとやっちゃったほうがおいしいのでは? と思うわけ。
漬け物や梅干しも現代の減塩志向のため、
昔のようなしょっからいものではなくなっているでしょうし!

というわけもあり、
どぼっとやっていただきましたー。


尾張屋
台東区浅草1-7-1
03-3845-4500

☆こちらのお店には「そば食い地蔵」という言い伝えあり。
昔むかし、毎日毎日そばを食べにくるお坊さんがおったとさ。
んでもって、尾張屋はお坊さんに毎日毎日そばを食べさせた。
だがある日、「もしかして、たぬきかきつねじゃね?」お店の人は思った。
それで後を追ったところ、地蔵堂の中に消えていっ・・・た??

「いままでうまいそばを食べさせてくれてありがとう。
以後、尾張屋のみなさんにご加護があるようにしとくから!」

と、お坊さん(ほんとはお地蔵さん)からのメッセージ。

・・・みたいなそんな話。地蔵堂は戦災を逃れるため
浅草から練馬に移ったけど、いまも尾張屋から
おそばをご奉納することがあるそうだ。
街の情報誌を作っていたとき、お店のおばあちゃんに聞いた話。


(木村悦子)