ミトシロ書房の業務日誌

■出版社に勤めたのち、フリーランスの編集者・ライターとして独立。『入りにくいけど素敵な店』という著書も出しました。レシピ本や街情報誌が得意なのですが、最近は書籍(単行本)を企画から校了まで、出版社の編集者さんとタッグを組んで制作請負などをしています。週刊誌はレシピなどのグラビアページをはじめ、文字みっちりの取材モノにも取り組んでいます。
■WEBメディアの仕事も歓迎します。場合によって写真撮影、取材コーディネート込みでお受けします。
■四柱推命、周易、断易できますので、占いのご用命もどうぞ。

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2013年4月10日水曜日

フリー編集者の使い方

カイシャを卒業してフリー編集者になると、
いろいろな出版社と仕事をすることになります。

A社の仕事で、とっても魅力的な人(Bさんとします)
を見つけたら、まずはA社に
「Bさんの本とかどうですか?」と提案してみる。

反応がいまいちだったら、
ほかのクライアントC社にアタック!(しないこともありますが)
「Bさんというすごい人物がいて~(略)」と。
だめでもいいの。わたしはずっと忘れないから。

あとは、機転が利く広報さんがいるところはいい印象。
取材、校正のやりとりがスムーズで、
「ああ、なんか楽しかった」という思い出が残ると、
必ず次につなげます。
「次、○○のテーマのときにまた取材を
お申し込みしよう!」と。
あとはなぜか美人広報さんに弱いよ!


さて、取材のときに、信じらんないぐらい
話が長い人がいます。
「話ながっ!」と思いながらも、こちらは
聞く商売なので、時間が許す限り話を聞きます。
うなずきすぎて頭がもげそうなぐらい。

こちらとしては「これぐらい聞けば400文字は書けるな」と
予測が立ったら、第一弾の気のユルメを行います。
気はゆるんでいるのですが、ここから結構重要。

400文字の執筆で済む取材だとしても、
本1冊書けるぐらいにたくさん話を聞けば、
原稿は煮詰まって濃密になります。

そして、
「そんなことより、ぶっちゃけなんでこのお仕事を?」
というように、別の方向に話題を振ってみます。
本題の取材テーマとは離れたところについて
熱く語るタイプの人が好きです。
そういうのを聞くとガゼン燃えるわねえ。
フリー編集者は流しの広報役みたいなもの。
うまく使ってくださいよ!


(木村悦子)